舞台巡礼の実録(その0)

アニメ関連の聖地巡礼ならびに舞台探訪を主に紹介したいと思います。

「ガールズ&パンツァー」劇場版~塚口サンサン劇場の重低音轟激上映/塚口流せんしゃ倶楽部の軌跡

ガールズ&パンツァー」劇場版(GIRLS und PANZER der FILM)は2015年11月21日(土)から全国上映され、リアルな戦車造形と多数の美少女キャラクターのマッチングがTV版(2012年10~12月)の放送以来、ファンの間で大きな話題を引き起こしています。特に、凛々しい乙女を育成する「戦車道」と称する大迫力の戦車戦は重低音の音響効果や4DX上映と相まってアトラクションに適した上映スタイルとして、「極上爆音上映」に好評のある立川シネマシティ(東京都立川市)を初めに、現在興収15億(2016年3月20日現在)を超えるロングラン上映が続いています。

本作品の大ヒット上映を受けて、塚口サンサン劇場(兵庫県尼崎市)でも「ガールズ&パンツァー~これが本当のアンツィオ戦です!」(2016年2月20日~26日、1週間限定)、 「ガールズ&パンツァー」劇場版(2016年2月27日~3月18日、3週間限定)が期間限定で上映されました。塚口サンサン劇場での上映では「塚口空気砲・サンサンセンシャラウンド重低音轟激上映」(岩浪音響監督の命名)と称して、本作品の製作スタッフの岩浪美和音響監督を初めとした音響チームが塚口で直々に調整されたこともあって、「関西でも立川シネマシティ並みの重低音上映が楽しめる!」と上映前からファンの間で大きな話題となりました。

ここでは、塚口サンサン劇場の「ガールズ&パンツァー」上映で話題を呼んだ手作り感あふれる企画イベント(塚口流せんしゃ倶楽部、マサラ上映、等)の軌跡を時系列で紹介したいと思います。【作成 2016/3/21, 随時更新】(撮影 2016/2/6, 2/20, 2/21, 2/26, 2/27, 2/28, 2/29, 3/4, 3/5, 3/8, 3/11, 3/12, 3/17, 3/18)

・2016年2月6日~ガルパン上映前

f:id:cycle_junrei:20160320220154j:plain

阪急神戸線塚口駅近くの掲示板。当初、「ガールズ&パンツァー」劇場版は2週間限定上映(~3/11まで)でしたが、後日1週間延長され、3/18までと変更されました。

・2016年2月20日~「これが本当のアンツィオ戦です!」初日

(a) 入口付近のポスター

f:id:cycle_junrei:20160320220534j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221358j:plain

映画は1階の4番シアター(座席は155席)で上映され、重低音ウーファーが設置されました。2番目に客席数の多いシアターながら、カーテン付きの大スクリーン、ひな壇式の座席配置、ライブ感の溢れた重低音上映と、最高の観賞環境でした。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320221513j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221547j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221610j:plain

映画館の地下1階に設けられた手作り風の展示・交流室「塚口流せんしゃ倶楽部」。当日初日は16時頃に開放されました。時間に間に合わず完成度1/4で未完成だったそうですが、映画館関係者曰く「三三式塚口型戦車」を初めて見た印象は大いに感動しました。なお、戦車の中にも入ることが出来ます。

・2016年2月21日~「これが本当のアンツィオ戦です!」

(a) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320221723j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221748j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221800j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221812j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320221826j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320223417j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320223428j:plain

公開初日の翌日には、天井に各校の校章、壁には各キャラクターの設定資料・劇場版の名場面集、今回のために収録された大洗町の紹介ビデオ、戦車にフラッグを設置、等が充実されました。

・2016年2月26日~「これが本当のアンツィオ戦です!」最終上映、「塚口流マカロニ作戦 ドゥーチェコールOK」上映

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320222442j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320222457j:plain

劇場版公開を翌日に控えた塚口サンサン劇場。この日も多くの観賞者が来ています。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320222715j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320222728j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320222740j:plain

この日、交流スペースの入口に劇場版のポスターとデフォルメのキャラクター展示物が新たに設置され、大まかな完成を見ました。また、戦車内部も20日と比べてポスター配置の変更や壁面の充実を行なっていました。

・2016年2月27日~「ガールズ&パンツァー」劇場版初日、マサラ上映『これが本当の“塚口流戦車道”です。』(1回目)

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320223528j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320223542j:plain

ガールズ&パンツァー」劇場版の初日。入口付近は重低音の期待を胸に、多くの観賞者が集まりました。

(b) 待合室として開放された地下2階のスクリーン3

f:id:cycle_junrei:20160320223952j:plain

ガールズ&パンツァー」劇場版の重低音轟激上映では、大音響のため地下2階のスクリーン3が使えず、待合室として開放されました。

(c) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320224155j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320224223j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320224238j:plain

初日ということもあって、大勢の観賞者が来ました。当日19時45分の回はマサラ上映(クラッカー、紙吹雪、声援可)イベント『これが本当の“塚口流戦車道”です。』(1回目)が行なわれたこともあり、コスプレされた方の撮影会も行なわれました。さらに、塚口流せんしゃ倶楽部の掲示板として、ホワイトボードが新たに設置されました。早速、多くの方の書込みとイラストが描かれています。

(d) マサラ上映(クラッカー、紙吹雪、声援可)イベント『これが本当の“塚口流戦車道”です。』

f:id:cycle_junrei:20160320224819j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320224833j:plain

筆者はこの日のマサラ上映に参加し、上映中、戦車の砲撃と共にクラッカーが頻繁に鳴らされ、観賞者全員がお祭り騒ぎで楽しみました。クラッカーの音響と硝煙の匂い、そして鑑賞者達の大歓声は4DXを超える勢いを感じさせました。

・2016年2月28日~「ガールズ&パンツァー

f:id:cycle_junrei:20160320225438j:plain

塚口サンサン劇場に集まるガルパン鑑賞者達。入口付近に大勢の人で賑わっています。

・2016年2月29日~「ガールズ&パンツァー

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320225651j:plain

塚口にて直々に調整された岩浪音響チームのサインが展示されていました。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320225836j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320225849j:plain

ホワイトボードの書き込みも増えてきました。

・2016年3月4日~「ガールズ&パンツァー

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320230125j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320230140j:plain

完売御礼が頻繁に起こっています。

f:id:cycle_junrei:20160320230301j:plain

土曜日になると、ガルパンの大洗グッズ販売が実施されました。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320230441j:plain

ホワイトボードも裏面の2面目に突入です。

・2016年3月5日~「ガールズ&パンツァー」、マサラ上映『これが本当の“塚口流戦車道”です。』(2回目)

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320230918j:plain

新規エンドカードを描かれた小林源文先生の直筆サインも展示されていました。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320231055j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320231113j:plain

次々に増えていく有志によるガルパングッズ。この日は、マサラ上映(クラッカー、紙吹雪、声援可)イベント『これが本当の“塚口流戦車道”です。』(2回目)ということもあって、多くのコスプレ参加者による撮影が行なわれました。

・2016年3月8日~「ガールズ&パンツァー

(a) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320231431j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320231443j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320231455j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320231506j:plain

益々増えていくホワイトボードへの書込みに対応するため、戦車後方に模造紙による書込みコーナーが追加されました。それでもなお、多くのイラストが描かれており、スペースが足りなくなってきました。

・2016年3月11日~「ガールズ&パンツァー

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320231906j:plain

岩浪音響チームと小林源文氏のサイン。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320232033j:plain

昨日に比べて益々イラストが多くなっている模造紙の交流コーナー。

・2016年3月12日~「ガールズ&パンツァー

(a) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320232259j:plain

有志が継続・ミカさんの帽子を提供されています。

f:id:cycle_junrei:20160320232355j:plain

戦車後方の模造紙の書込みコーナーが、この日、2枚目に突入しました。

・2016年3月17日~「ガールズ&パンツァー」最終上映の前日

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320232620j:plain

最終上映を翌日に控え、窓口分含めチケットは全て完売です。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320232826j:plain

最終上映を翌日に控え、入口付近に展示されていたポスターも地下1階の塚口流せんしゃ倶楽部に移設されました。

f:id:cycle_junrei:20160320233010j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320233055j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320233024j:plain

4枚目に突入した交流書込みコーナー。力作のイラストでいっぱい!

・2016年3月18日~「ガールズ&パンツァー」最終上映

(a) 入口付近

f:id:cycle_junrei:20160320233845j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320233901j:plain

18日の最終上映も満員御礼でした。上映終了後は劇場支配人の挨拶「必ず帰ってきます!」で盛大に拍手喝采!、とりあえず幕を降りました。

(b) 塚口流せんしゃ倶楽部

f:id:cycle_junrei:20160320234256j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320234311j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320234323j:plain

4週間続いた塚口流せんしゃ倶楽部、「三三式塚口型戦車」の内部は日々グレードアップが行なわれ、当初目立っていたガムテープも隠されて素晴らしいものになっていました。

f:id:cycle_junrei:20160320234805j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320234816j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320233010j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320234827j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320234839j:plain

交流書込みコーナーのホワイトボードと模造紙は、合わせて6枚分の書込みがありました。塚口は力作のイラスト群と熱いコメントで溢れています。

f:id:cycle_junrei:20160320235305j:plain

f:id:cycle_junrei:20160320235319j:plain

23時頃の終了間際の塚口流せんしゃ倶楽部。近いうちにまた見ることができたら良いなと思います。

今回、塚口サンサン劇場にて筆者は合計10回以上観賞したと思います。4週間にわたり、高画質な大スクリーンと重低音轟激上映、さらに手作り感あふれる塚口せんしゃ倶楽部の展示を大いに楽しむことができました。改めて、塚口サンサン劇場さんに感謝申し上げます。近いうちに、リバイバル上映の実現を楽しみにしております。

【参考サイト】

(1)「ガールズ&パンツァー」劇場版公式サイト (http://girls-und-panzer.jp/)

(2) 塚口サンサン劇場(http://www.sunsun.info/