舞台巡礼の実録(その0)

アニメ関連の聖地巡礼ならびに舞台探訪を主に紹介したいと思います。

「涼宮ハルヒの憂鬱/消失」~北高の見える範囲

涼宮ハルヒの憂鬱/消失」の舞台となった北高は西宮市苦楽園の高台に位置しており、大阪湾岸に立地するビル群や生駒山系の山々を一望することができます(図1ならびに図2参照)。さらに高台から北高の遠景を眺めると、ハルヒの数々の舞台は北高を中心に手に取るように立地していることが分かります(図3参照)。ここで、ハルヒの舞台である北高は一体、どこまで遠くの地点から眺めることができるのか?(逆に、北高からどこまで遠く眺めることができるのか?)、少し気になるところです。

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図1. 桜に囲まれる北高の風景。(撮影 2014/4/4)

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図2. 北高からの夜景。(撮影 2014/6/8)

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図3. 苦楽園の高台から望む北高とハルヒの舞台。(撮影 2012/3/20)

これを推測するために、富士山が見える範囲と同様に数値地図を使って、北高が見える範囲をフリーソフトの「カシミール3D」を用いて算出しました。図4では、現実の舞台である西宮北高の見える範囲(ピンクで表示)を示しています。

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図4. 西宮北高の見える範囲(ピンクの部分)。

この結果によると、兵庫県下で見える範囲は背後に六甲山地が立地しているため、神戸市東部~阪神間の大阪湾沿岸に限られることが分かります。また、大阪府下においては広い範囲で北高を見ることができます。一方、生駒山系を越えた奈良県の山々は、意外に見えていないことが分かります。

さらに遠方を視野に含めると、(空気が非常に澄んでいれば)計算上、
  (1) 北は京都市伏見区醍醐陀羅谷付近、
  (2) 南は和歌山県紀美野町奈良県十津川村
  (3) 東は三重県伊賀市青山高原滋賀県東近江市、県境の御在所山の頂上付近、
  (4) 西は徳島県美波町上勝町付近、
まで眺めることができると見込まれます。現地から北高の校舎を見るには超望遠レンズが必要と思われますが、意外に遠くまで見ることができるのは驚きです。

(※)当ブログでは比較目的のため、著作物の引用を行なっています。これらの著作権谷川流いとうのいぢSOS団に帰属します。