舞台巡礼の実録(その0)

アニメ関連の聖地巡礼ならびに舞台探訪を主に紹介したいと思います。

「ガールズ&パンツァー」劇場版~塚口サンサン劇場の”サンサンセンシャラウンドアライブ重低音轟激上映”と”塚口流せんしゃ倶楽部”(リバイバル上映)

ガールズ&パンツァー」劇場版(GIRLS und PANZER der FILM)(略称・ガルパン)は2015年11月21日(土)から全国上映され、リアルな戦車造形と多数の美少女キャラクターとのマッチングが大きな話題となっています。特に、立川シネマシティ(東京都立川市)の「極上爆音上映」に始まる体感型の上映形式は(「ガルパンはいいぞ」と言いながら)多くのガルパンファンを魅了し、その後、4DX(2016年2月~)やULTIRA(イオンシネマ)、imm sound(シネマサンシャイン平和島)、THX等、映画館のもつ大音響や大スクリーンの特性を生かした様々な上映形式が全国各地で実施されました。今年(2016年)5月27日にはBlu-ray/DVDソフトが発売されましたが、それでもなお好況で、2016年6月現在、興行収入22億円突破と深夜アニメ歴代2位の大ヒットが続いています。

今年2月に、塚口サンサン劇場(兵庫県尼崎市)でも「ガールズ&パンツァー~これが本当のアンツィオ戦です!」(2016年2月20日~26日、1週間限定)、 「ガールズ&パンツァー」劇場版(2016年2月27日~3月18日、3週間限定)が期間限定で上映され、「塚口空気砲・サンサンセンシャラウンド重低音轟激上映」(岩浪音響監督の命名)と題して、製作スタッフの岩浪美和音響監督を初めとしたガルパン音響チームの調整による重低音ウーハー上映が実施されました。 さきの塚口サンサン劇場での重低音轟激上映や「これが本当の塚口流戦車道です!」(マサラ上映)、展示ギャラリーの「塚口流せんしゃ倶楽部」等の各種イベントはファンの間で大きな話題となり、近いうちの再上映が望まれていました。

【本ブログの以前の参考記事】「ガールズ&パンツァー」劇場版~塚口サンサン劇場の重低音轟激上映/塚口流せんしゃ倶楽部の軌跡(2016/3/21付) http://cycle-junrei.hatenablog.jp/entry/2016/03/21/094903

2016年GW明けの塚口サンサン劇場の音響設備更新を受けて、今回、満を持して、

(0) 「ガールズ&パンツァー」音響調整イベント(岩浪音響チームによる塚口サンサン劇場での音響調整の見学(深夜の40名限定。筆者は未参加)、2016年5月14日)

(1)「ガールズ&パンツァー」TVシリーズ全12話一挙上映(”サンサンセンシャラウンド アライブ5.1ch立体音響・重低音轟撃上映”【岩浪音響監督による命名】~2.1ch音声をリアルタイムで5.1ch立体音響にエンコード+重低音増量を行なう音響上映スタイル【日本初】。2016年5月23日~27日の平日5日間限定)

(2) 「ガールズ&パンツァー~これが本当のアンツィオ戦です!」(”CV33センシャラウンド アライブ 重低音轟撃上映”【岩浪音響監督による命名】。2016年5月28日~6月10日の2週間限定)

(3) 「ガールズ&パンツァー」劇場版(”サンサンセンシャラウンド アライブEX 6.1ch超立体音響・重低音轟撃上映”【岩浪音響監督による命名】~通常の5.1ch音声から後方の音声を分離して6.1ch化を行なった音響上映スタイル【日本初】。2016年5月28日~6月10日の2週間限定)

(4) マサラ上映イベント「これが本当の“塚口流戦車道フェスタ”です。」(上記、アンツィオ戦と劇場版の2作上映。2016年5月28日、6月4日の2日間)

が告知されました。関西のガルパンファンだけでなく全国から塚口を訪れ、その重低音上映とギャラリーを初めとした各種イベントに魅了されています。

ここでは、前回と同様に、塚口サンサン劇場の「ガールズ&パンツァー」上映で話題を呼んだ手作り感あふれる各種イベント(塚口流せんしゃ倶楽部、マサラ上映、等)を紹介したいと思います。【作成 2016/6/7, 更新 2016/6/11, 6/12】(撮影 2016/3/28, 5/14, 5/23, 5/27, 5/28, 5/29, 5/31, 6/1, 6/3, 6/4, 6/6, 6/10, 6/11, 6/12)

(a) 入口付近の掲示物と劇場の風景

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(撮影 2016/5/14)

阪急塚口駅前に掲示されたポスター。「ガールズ&パンツァー塚口に帰ってきた!」のキャッチフレーズはファンの間で上映前から大きな期待感を持って迎えられました。

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(撮影 2016/5/23)

ガルパンTV版の掲示。

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(撮影 2016/5/28)

アンツィオ戦の掲示。

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(撮影 2016/5/28)

劇場版の掲示。

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(撮影 2016/5/28)

ガルパン劇場版の初日上映前の風景。新たに調整された音響への期待感でいっぱいです。

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(撮影 2016/5/27)

ガルパンTVシリーズ全12話の一気見上映では約5時間30分の上映時間があるため、大洗名物・干しいもの購入者にはフライドポテトのカップを代用した「干しいもホルダー」が配布されました。「これぞ、塚口流!」ですね。

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(撮影 2016/5/23)

映画は前回と同様、1階の4番シアター(座席数は155席)で上映され、重低音ウーファーが設置されました。2番目に客席数の多いシアターで、昔ながらのカーテン付き大スクリーンを残しつつ、ひな壇式の座席配置やライブ感の溢れた重低音上映等と最高の観賞環境でした。

(b) 「これが本当の“塚口流戦車道フェスタ”です。」(マサラ上映)イベント

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(撮影 2016/5/28)

今回も5月28日分のマサラ上映(上映中の声援可、クラッカー、紙吹雪等もOK)に参加することが出来ました。重低音ウーハーの大音響に負けじと、クラッカーの連続発砲と硝煙の匂い、「ドゥーチェ・コール」の大声援と前回2月の比ではなかったです。また、今回も多数のコスプレされている方も見られました。

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(撮影 2016/5/28)

当日は107発持参しましたが、戦車の砲撃だけでなくボコのシーンを含めたあらゆる音声の度にクラッカーが鳴り響き、まだ足りなかったです。また機会あれば、今度は200発持参したいですね。ちなみに、私が参加した5月28日分の「塚口流戦車道フェスタ」は以下のような感じでした。

(c) 岩浪音響チームのサイン

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(撮影 2016/6/3)

1階入口に展示された岩浪音響チームのサイン。6月3日からは隣りにCV33の生け花も展示されています。さすがノリと勢いの塚口サンサン劇場です。

(d) 塚口流せんしゃ倶楽部

今回も映画館の地下1階に設けられた、手作り風の展示・交流室「塚口流せんしゃ倶楽部」がアンツィオ戦&ガルパン劇場版の初日(2016年5月28日)から開催されました。前回よりも更にパワーアップして復活です。ダンボール戦車「三三式塚口型戦車」も健在です。

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(撮影 2016/5/28)

※ 今回、ラジコン戦車のコーナーも設けられました。

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(撮影 2016/5/28)

※ 今回も充実の設定資料に、デジカメ用ハイグレード光沢紙への印刷にパワーアップした劇場版のシーン。

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(撮影 2016/5/28)

※ 劇場関係者による大洗訪問記の写真集も展示。

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(撮影 2016/5/28)

※ 関西では見られない大洗をテーマにした各種ポスターも展示されています。

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(撮影 2016/5/28)

※ 大洗×ガルパングッズの展示物の数々。

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(撮影 2016/5/28)

※ 今回もダンボール戦車「三三式塚口型戦車」が健在です。

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(撮影 2016/5/28、6/4)

※ 新たに加わったラジコン戦車イベント。ダンボールで製作された塚口三三式戦車のラジコンも大活躍しています。

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(撮影 2016/6/6)

噂の「塚口空気砲」です。

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(撮影 2016/6/6)

※ 6月6日はあんこうチームのメンバー・秋山優花里の誕生日ということもあって、上映終了後にファンの有志でささやかな誕生祝いが行なわれました。

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(撮影 2016/5/28)

※ 今回も小林源文氏のサインが展示されています。

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(撮影 2016/5/28)

塚口型戦車の背後に設置された訪問者の書込みコーナー。初日の5月28日から既に多くの書込みが見られます。

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(撮影 2016/6/3)

イラストが増えてきました。

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(撮影 2016/6/4)

当日は2回目のマサラ上映が実施されたこともあって、非常に多くの書込みがありました。

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(撮影 2016/6/6)

最終日の10日が近づくにつれて、すでに模造紙いっぱいの書込みです。

(e) 最終上映日の状況(2016年6月10日)

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ガルパン最終上映日の長い行列。

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※ 岩浪音響チームのサイン色紙の周りには、ファンが持ち込んだ戦車やフィギュアがたくさん並べられました。

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※ 最終上映終了後(22時45分頃)の塚口流せんしゃ倶楽部。遅い時刻にも関わらず多くの鑑賞者達が集まりました。

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※ 模造紙いっぱいに書かれたメッセージ。

(撮影 2016/6/10)

最終上映日には多くの鑑賞者達が感謝の気持ちでグッズを持ち込んで撮影したり、メッセージを模造紙に書き込んだりしてラストを飾りました。

(f) 最終上映翌日の「塚口流せんしゃ倶楽部」(2016年6月11日)

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※ 翌日もキンプリ応援上映の待合室として開放されました。展示物はまだ残っていました。

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塚口型戦車のハッチから眺めた室内の様子。実は今回の上映では、戦車の主砲は部屋の入口を向いていました。初めてせんしゃ倶楽部に入室した方は、入るや否や戦車が自らを向いていたので驚いたのではないでしょうか?

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※ たくさんの寄せ書き。改めてメッセージを拝見すると、地元・関西圏だけでなく、北海道、水戸、東京、富山、岡山、広島、愛媛、福岡等といった全国各地から観賞された方もいらっしゃいました。まさに「塚口ガルパンはいいぞ!」でした。

(撮影 2016/6/11)

ガルパン上映の終了と共に塚口流せんしゃ倶楽部も一応終了しましたが、「KING OF PRISM by PrettyRhythm」(略称・キンプリ)の応援上映が開始されるため、翌日も待合室の形で開放されました。展示物の一部撤去予定とのことでしたが、この日はまだ最終上映日と変わらない状態でした。

(g) 最終日の「塚口流せんしゃ倶楽部」(2016年6月12日)

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※ 2月以来の多くの寄せ書き。

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※ ドゥーチェ・コールの腕の書込みも随分増えました。

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※ せんしゃ倶楽部も最終日ということで、塚口ダンボール戦車の最後の勇姿を見に行きました。

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※ 彼女達はいつもと同じように「パンツァー・フォー!」でした。

(撮影 2016/6/12)

ガルパン上映終了2日後の6月12日(日)、塚口流せんしゃ倶楽部も最終日を迎えることとなりました。2月以来長らく設置された三三式塚口ダンボール戦車についても、この日を最後に解体されるということで見納めにいきました。ダンボール戦車の塚口流せんしゃ倶楽部内での大人気・大活躍をいつまでも忘れないようにしたいです。

【番外】前回最終日3月18日~今回初日5月28日までの三三式塚口型戦車。

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(撮影 2016/3/28)

キンプリ応援上映時の三三式塚口型戦車。

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(撮影 2016/5/14)

マッドマックス"Extreme" MADNESS上映(マサラ上映)の際に見られた三三式塚口型戦車。塚口流戦車道の復活はもうすぐです。

キンプリとマッドマックスの際、交流室で見ることのできた塚口型戦車の様子です。大洗の戦車道復活のように、再度の登場を待ちわびているようです。

今回、塚口サンサン劇場にてTV版は2回、アンツィオ戦は6回、ガルパン劇場版は9回観賞していました。音響設備更新に伴って以前と比べてよりクリアになったサウンド、そしてビリビリ腹から響く重低音ウーハーの効果は「凄い!」です。塚口の特徴は戦車の砲撃音の重厚さも然ることながら、それ以上にTV版のエンジン音、アンツィオ戦の砲弾の鈍い金属音、そして劇場版のカールと観覧車の轟激と重量感あふれる重低音が我々を虜にしました。劇場版の6.1ch化された立体音響は、背後から聞こえる文科省役人や前方から背後へ通過していく砲弾に効果を発揮し、今までに聴いたことのないガルパンを楽しむことができました。まさに「塚口ガルパンはいいぞ!」です。3週間にわたり、高画質な大スクリーンと重低音轟激上映、さらに塚口せんしゃ倶楽部を大いに楽しむことができました。改めて、塚口サンサン劇場さんに感謝申し上げます。いつの日か、再度のリバイバル上映の実現を楽しみにしております。

【参考サイト】

1)「ガールズ&パンツァー」劇場版公式サイト (http://girls-und-panzer.jp/)

2) 塚口サンサン劇場(http://www.sunsun.info/